ビットコインをはじめとする仮想通貨市場では、昨年クラウドマイニングが一時流行しました。ご存知の通り、仮想通貨マイニングに必要なマシンリソースをクラウド上で貸し出し収益を得るモデルです。
あらゆる仮想通貨がスカイロックしていた昨年冬に多くの方がクラウドマイニング業者で投資を行っていましたが、今はどうなっているのでしょうか。
現在投資を検討している方に向けて伝えたいのはやめとけの一言に尽きます。幸い投資額がそこまで大きくなかったので失敗したなで済みますが、少しググれば数千万円単位で投資された方もおられるようです。
これまでの投資成績
では、私の投資先についてです。BTC/BCH系のマイニングリソースは次の二つの業者から合わせて約 3,100 USD 購入しています(契約期間1年、2017年11月28日ごろから)。Genesis-miningでもBTC以外のオルトコイン向けアルゴリズムパワーを少量買っているのですが、ここでは割愛します。
Hashflare: 2,509 USD
Bitcoin Mining Pool: 598 USD
で、さっそくこれまでの収益ですが(切りよく3/31までとしました)、
Hashflare: 1,955 USD (78%)
Bitcoin Mining Pool: 332 USD (56%)
となります。約4か月で78%, 56%の回収率となります。
えっ、結構いいじゃんと思ったあなた、これには罠があります。まず、収益は日々の分配BTC/BCHに対して当時のBTC/BCHレートをかけたものになります。
BTCの最高値は19,870 USD、BCHは4,112 USDですが、現在はそれぞれ 7,000 USD、700USD あたりが相場です。獲得した通貨の数量で数えると、
Hashflare: 0.15547622 BTC
Bitcoin Mining Pool: 0.00623258 BTC / 0.05013548 BCH
となり、これに改めて現在のレートをかけると
Hashflare: 1,088 USD (43%)
Bitcoin Mining Pool: 43 USD / 35 BCH (23%)
となります。泣けてきますね。
収益金額をチャートにすると
こんな感じです。ともに12月中旬が収益性のピークでその後はハッシュレートの高まりと難易度調整による難易度上昇の影響で大きく収益性を下げています。USD建てで10分の1近い下落になります。一時は、1年で3倍のROIとなってもおかしくないほど勢いがあったのですが今は見る影もありません。
今後の見通しと投資判断
引き続き、クラウドマイニングによる収益見込みは低位にとどまるでしょう。それは新規参入者によるハッシュパワーのとめどない上昇と難易度の上昇が今後も見込まれるからです。BTC相場が大きく反転しない限り、しばらくこの状況は続くと見られます。
またBTC相場好転の兆しもなかなか見られません。4/12、20時ごろ米国の納税売りがひと段落したことによる暴騰がありましたが、この勢いの持続性が続くかどうかは不確かです。
こちらのサイトが非常に詳しいですが、クラウドマイニングのメンテナンスフィーはUSD建てで規定されているため、BTC価格が下がると手残りが著しく減少してしまします。
仮想通貨クラウドマイニング2018年3月収益報告!500万円の大赤字! | ぱぱぎーく
相場の明白な反転が確認できるまで投資は控えたほうがよいでしょう。最後に、相場がいつか反転した時のため、Hashflare へのリンクを張って筆をおきます。
5/20追記: そろそろ Hashflare 買い頃か